「道の駅阿武町」を出発。 国道191号はすぐに萩市に入った。 萩は、古い町並みが残る小京都として、 また吉田松陰の松下村塾や萩城などが有名だが、 世界一低い火山があるということはそれほど知られていない。 その火山「笠山」は、砂嘴で結ばれた島にあって標高112m。 頂上からは紺碧の日本海が一望できた。 |
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↑世界一低い火山・笠山からの眺め(萩市:山口) |
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萩には貴重な近代化遺跡がある。下の写真の反射炉がそれ。 反射炉とは幕末に外国から伝わった、金属を溶かす炉。 国内で現存するのはここと静岡の韮山(にらやま)町のみ。 この反射炉、探すのに苦労した。 洗濯物を干していたおかあさんに尋ねると、 「あなたの後ろにあるわよー」と言われ、 振り向くと煙突の先っぽが顔を出していた。 萩の見所を全て訪れると一日が終わってしまう。 古い町並みを車でサッと回り、観光客でごったがえす前に足早に萩をあとにした。 |
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↑国指定史跡・萩の反射炉(萩市椿東:山口) |
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191号線は三隅町を過ぎ、長門市へ。長門市街と青海島を繋ぐ場所に「仙崎」という港町がある。 ここは、金子みすずさんという詩人の出身地として、旅行ガイドに紹介されている。 そのガイド本に載っていた仙崎の写真が、とっても引きつけられる景色だった。それが下の写真。 写真を撮ってすぐ帰るのがもったいないくらい、すんばらしい眺め。 |
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↑港町・仙崎 王子山公園展望台より (長門市仙崎:山口) |
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再び191号で日置(へき)町を通過し、油谷町で国道491号に入る。 ちなみに油谷町は、唐から流れ着いた楊貴妃が生涯を終えたという 眉唾モノの伝説がある。 ところで、山口県のガードレールには黄色のものが多い。 実はこれ、昔の県知事さんが「県道のガードレールは全て黄色くする!」 と言い出してはじまったらしい。 下の写真は県道から昇格した国道なので、 県道時代の名残で黄色いガードレールが残っていた。(と推測しました) |
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↑国道491号 山口県内には黄色いガードレールが多い(油谷町坂根:山口) |
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まもなく国道から県道38号に入り、豊田町の石柱渓に到着。 ここは数多くの滝があるという名勝・・のはずなんだけど、 散策路を歩けども歩けども一向に滝はナッシング。 ひょっとして道間違えたか、水不足だったか? 観光地化もされず、自然が自然のまま残っていて良いところではありました。 |
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↑石柱渓(豊田町今出:山口) |
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石柱渓から県道38号を南下し美祢(みね)市に到着。 美祢市は人口18000人。 宇部興産の石灰石採掘場がひときわ目を引く。 |
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↑宇部興産の採掘場(美祢市伊佐町伊佐:山口) |
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まず市役所で観光パンフをいただき、「美祢市化石館」を訪ねた。 ここは美祢とその周辺で見つかった化石を展示してある。 入場料が100円!の割にはかなり見ごたえアリ。 |
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↑美祢市役所にて(美祢市大嶺町東分:山口) |
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次に美祢市のはずれにある「万倉(まぐら)の大岩郷」へ。 噂には聞いてたけどここは凄い! 瞬間その迫力に息を呑んだ。 山中に、巨岩が意味不明な程ゴロゴロしている。 大岩郷は国の天然記念物。 にもかかわらず訪れる人もまばらな穴場的名所。 (道が狭くて観光バスが通れないらしいです) |
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↑「万倉の大岩郷」(美祢市伊佐町大万倉:山口) |
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↑山肌を覆う、まさに岩の海 |
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↑この写真を撮るために岩を飛び進んだのだが、戻るのが嫌になった それくらい広大 |
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大岩郷から厚狭(あさ)郡楠(くす)町を県道で抜ける。楠町は「赤間硯」の産地。 そして小野田市に到着。「太平洋セメント」に向かう。 この会社の敷地内には「徳利窯」といって、 明治14年にできたセメント焼成炉が一基だけ残っている。 工場内に車をとめ、守衛さんに資料をいただいた。 |
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↑太平洋セメント 徳利窯へは線路脇を歩いていく 正面に見える洋風な造りの事務所は、昭和3年築。 (小野田市小野田(←現・山陽小野田市):山口) |
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下の写真が徳利窯。屋根?みたいなものは風化を防ぐためつい最近作られたとのこと。 無い状態で見たかったけど、保存のためなのでいたしかたない。 |
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↑「小野田セメント徳利窯」 |
↑明治14年築 |
↑太平洋セメント付近は「セメント町」の地名がある |
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↑国道2号線で下関方面へ(山陽町厚狭(←現・山陽小野田市):山口) |
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小野田市から県道で山陽町に入り、国道2号で下関方面に向かう。 途中、「みちしお」というドライブインで名物の貝汁を食べる。 一杯260円でボリューム満点&美味い!これはイケます。 |
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↑貝汁260円 地元では超有名らしい 右の道は国道2号線(山陽町埴生:山口) |
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このまま2号線を走ればなんなく九州上陸なのだが、下関市小月で国道491号に乗り換え北上。 目指すは川棚温泉。 菊川町の道の駅で一服。ここは4年前車中泊した思い出の場所。 県道を走り川棚温泉に到着。 ひとふろ浴びる前にここ川棚の名物「瓦そば」を食す。 焼いた瓦の上にソバと牛肉、錦糸卵を乗せレモン汁をかけた奇妙キテレツな名物料理。 とても難しい味がしましたです・・・。 |
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↑瓦そばの老舗(豊浦町川棚:山口) |
↑瓦そば1000円なり |
↑町営温泉 340円(豊浦町川棚:山口) |
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ソバ屋のおねえさんに町営温泉の場所を聞いて入浴。 そして国道191号で下関に向かう。 しかしこの道が下関市街手前で大渋滞。地図とにらめっこして抜け道を探し当てるも道に迷ってしまった。 住宅街をさまよったあげく、30分前に通ったところに出たときは泣きそうになった。 そんなこんなしながらも関門トンネルで九州に上陸。 門司港(北九州市門司区:福岡)の「門司港レトロ」と呼ばれる 建物群の夜景を見ながら走っていたら、またもや迷子に・・・。 |
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↑関門トンネル 昭和33年開通(下関市、北九州市境) |
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小倉北区の「魁龍」というお店でラーメンを食べ、3号線を西へ。 八幡西区黒崎で国道200号に移り南下。筑豊方面に向かう。 九州は過去2回旅をしたが、筑豊には足を踏み入れていないので、 明日は筑豊の町をみてまわろうと考えていた。 雨が強くなってきた。うーーん、このあたりは道の駅がないなー。 とりあえず直方(のうがた)市まで行き、駅前でタクシーの運ちゃんに仮眠しやすい駐車場があるか聞く。 「大型ならこの先の国道沿いにとめて寝てるよ」と言われ行ってみるも、チト辛い場所だった。 |
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↑雨の直方駅前(直方市:福岡) |
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結局、もう少し走り嘉穂(かほ)郡頴田(かいた)町のローソン駐車場に車をとめて1泊。 激しい雨が愛車の屋根を叩きつける。 でも今日は眠いので気にならない。おやすみなさい。 |
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