日田市のビジネスホテルを出発。市内は豆田町に向かう。 日田市は豊後の小京都といわれ、 江戸時代幕府の直轄地(天領)だった町。 水の都としても知られ、最近では「日田の天領水」で知名度もあがった。 豆田町界隈は商家の建物がいまも残っている。 久しぶりに青空が戻ったこの日は、 小学生たちが町並みを写生していた。 |
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↑豆田町の町並み(日田市:大分) |
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豆田町から少し歩くと、広瀬淡窓の私塾 「咸宜園(かんぎえん)」があった。 大村益次郎、高野長英らを輩出した私塾の名門。 |
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↑広瀬淡窓の私塾、咸宜園 無料なのに、ガイドさんがいて 説明してもらえます(日田市) |
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日田市を出る。 国道210号で天瀬町を通り、 玖珠郡玖珠(くす)町に到着した。 人口19000人の玖珠町は、 九重連山の懐に抱かれたのどかな町。 |
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↑豊後森駅周辺(玖珠町:大分) |
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玖珠町の玄関口、久大本線豊後森駅の裏手に 異様なオーラの漂う建築物がある。 「豊後森機関庫」と呼ばれる、扇型のこの建物は SL機関車の車庫として昭和9年に建てられた。 機関庫の手前にはターンテーブルと呼ばれる 機関車が方向転換をする装置がある。 もちろんこの建物は既に廃墟となっていて、 機関庫の一部は駅職員の駐車場に使用されている。 この建物、すごくカッコいい! 遠くから見るとギリシャあたりの遺跡みたい。 このまま野ざらしにしておく手はないと思う。 貴重な近代化遺産として保存して欲しい。 |
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↑豊後森機関庫跡(玖珠町:大分) |
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↑中は駐車場と資材置き場に使われていた |
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↑外に見える骨組みみたいなものがターンテーブル |
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↑ターンテーブル 鉄道好きにはたまらない貴重なものらしい |
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↑機関庫裏の田んぼには、レンゲが咲き誇っていた |
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玖珠町を出て、改良の進む国道387号で院内町へ向かう。 院内町は「日本一石橋の多い町」。 一番有名な「鳥居橋」では中学生が遠足?にきていた。 |
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↑国道387号からの風景(院内町西椎屋:大分) |
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院内町から国道500号を走る。 この国道はまだ狭い部分も残り、走っていて楽しい。 じきに本耶馬溪(ほんやばけい)町に入った。 目指すは青の洞門。 「道の駅耶馬トピア」で天ぷらソバを食べ、パンフレットをもらった。 |
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↑国道500号で本耶馬溪町へ (本耶馬溪町、院内町境:大分) |
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「道の駅耶馬トピア」 蕎麦400円なり |
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青の洞門とは、今から250年前 禅海和尚という人がたった一人で 30年かけて掘ったトンネル。 今の洞門は車も通れ、 当時とはかなり変わってしまったが ノミの跡はまだ残っている。 洞門を見て回った後、中津市に向かった。 ここでひとつ、今も悔やまれることがある。 耶馬溪橋を見るの忘れたぁ!! しまった・・・。すげー見たかった・・・。 |
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↑青の洞門 県道になっている(本耶馬溪町:大分) |
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↑歩道の方が和尚さんが掘ったトンネルなのかな? |
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国道212号で中津市方面へ。 手前の三光村には、巨大なジャスコのモールがあった。 ここは大分県と福岡県の境。 山国川が県境になっている。 中津市に入る前に福岡側の 太平(たいへい)村、新吉富村、吉富町の役場に 寄ってパンフをもらった。 この3町村も合併の話がでている。 中津市に到着。 昭和35年に再建された中津城を見学。 帰りがけ、中津駅の裏手に迷い込んだ。 駅裏は現在再開発の真っ只中。 古い商店街が半分ほどなくなっていた。 こういう光景を見ると本当に寂しくなる。 |
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↑中津城(中津市:大分) |
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↑お堀のアヒルさん |
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中津市を国道10号線で南に走り宇佐市に入った。 宇佐と言えば宇佐神宮。 着いた頃には5時を回っていて、お土産屋さんも 閉まっていたが、参拝客はちらほら見受けられた。 |
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宇佐市内の国道10号(宇佐市四日市:大分) |
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↑宇佐神宮にて(宇佐市) |
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宇佐神宮は全国に約4万ある八幡さまの総本山。 応神天皇をまつるため、奈良時代に建てられたのが最初。 神社の杜をっずーっと歩いていき本殿に行くと、手前で通行止め・・・。 本殿は修復工事中だった。 仮の賽銭箱が備え付けられていてみんなそこで拝んでいた。 宇佐神宮を出発、ほどなくして豊後高田市の市街に着く。 |
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人口16000人の豊後高田市は、ここ数年 中心市街地を「昭和の町」として観光客に売り込んでいる。 「昭和の町」といっても、最近流行りの 町並みを再現したテーマパーク的なものではなく、 ただ単に何十年も前からあった古い商店街自体を ひとつの「見どころ」としてPR。 僕は昭和51年生まれなので、リアル昭和30年代は体験していないが、 映画やマンガなどの影響で、一種の憧れと懐かしさを感じる。 (親が言うには「埃っぽいだけだよ。今のほうがいい。」) |
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↑懐かしい商店街が残る豊後高田市(大分) |
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着いたころは6時をとっくに回っていて 観光客はほとんどいなかった。 ふと立ち寄った駄菓子屋さんでミルクセーキを買う。 「この町にあるものは、ほとんどが各商店が ずっと使ってたものや、しまいこんであったものばかり。 町おこしにあたって懐かしいモノを取り寄せたり とかはあまりしてないんだよ」 と店のおばちゃんは話していた。 商店街や路地裏をひととおり歩いて、町を後にする頃には 西の空がオレンジ色に染まっていた。 |
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西の空がオレンジ色に染まったのはいいが、この日はどこで泊まろうか真剣に悩んだ。 この周辺には、まだいろいろと行きたいところがある。 でも明日の朝までこの町じゃ時間持て余すなー。 と、また地図とにらめっこする。さっき通った新吉富村に道の駅があるじゃん。 決めた。今夜はここで寝よう。そんでもって隣の中津市に行けば漫画喫茶とか本屋さんとかあるし。 ということで20キロほど国道10号を戻り、夜の中津をうろうろしたりしなかったりして、 「道の駅しんよしとみ」で1泊。 それにしても「新吉富(しんよしとみ)村」っておかしな名前だよねぇ。 お隣の吉富町と、ひともんちゃくあったのかな? |
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