旅11日目 5月15日

道の駅しんよしとみを出発。再び国道10号を南へ走る。
今度は中津も宇佐神宮もスルーして山香(やまが)町へ。
途中、県道665号の狭い山道を走ると
熊野磨崖仏に到着した。

厳密に言うと到着したのは駐車場。
ここから受付で200円を払い、杖をもらって入山。
磨崖仏までの道のりは険しい。
鬼が一夜で作ったという伝説のある石段が、まっすぐに延々と伸びている。
しかもその勾配が半端じゃない。



↑鬼が一晩で作った(?)熊野磨崖仏への石段(豊後高田市平野:大分)


息も絶え絶えになんとか仏様を拝むことが出来た。
写真だとわかりにくいが、右が大日如来で左が不動明王。
作られた時代は不明。


↑熊野磨崖仏 左が不動明王、右が大日如来

帰りがけ、石段を中ほどまで降りたところで家族連れに出会った。
おじいさんが「まだ、(距離)あります?」と尋ねてきた。
見ると隣のおばあさんが相当グロッキーな顔をしている。
「もうちょいですよ!あと一息」と言っておいたが
実はまだ結構あったんだよね・・・。

まだ5月でしかも朝だとゆうに汗だくになって下山してきた僕に、
売店のおばちゃんが「お疲れ様!シャーベットあるよ?」と
すかさずすすめてきた。流石。これは買うしかない。


磨崖仏から少し行くと、
「田染荘(たしぶのしょう)」と呼ばれる地区がある。
この地区は、むかし宇佐神宮直轄の荘園だったところで
いまも当時のままの風景が残っている。



↑田染荘にて(豊後高田市)
この写真を撮ったあと、ガードレールにバンパーぶつけて、
10分ほど落ち込みました



↑大田村にて(大分)




県道33号で大田村へ。
この村に入ると道端のユニークな標語?の看板が目に付く。
ドライバー向けの看板なんだろうが結構いろんなバリエーションがあって面白い、
などと言ってるうちに赤根温泉に到着した。


国東半島のてっぺん近くにある温泉「あかねの郷」で入浴。
昭和の初め、漂泊の俳人種田山頭火がここで詠んだ句碑があった。

「いただきの しぐれにたたずむ」

いただきとは両子山のことか



↑山頭火の句碑(国見町:大分)


↑あかねの郷(国見町)


↑県道31号線(国見町新涯?:大分)


↑国道213号旧道(国見町島田?)


県道31号で海沿いを走る国道213号にでて、杵築を目指す。

短いトンネルが続き、海が見えると小さな漁港がある。
そんな景色がしばらく続いて国東町を抜ける。
大分空港はこのあたりにある。
武蔵町、安岐町を通り杵築市に到着。

昭和46年に再建された杵築城にのぼった。
八坂川の河口が見渡せる。
杵築も小京都のひとつになっていて、武家屋敷などが今も残る。
そして杵築の町並みの特徴は、なんといっても坂道の多さ。
特に酢屋の坂、志保屋の坂と続く道は壮観。

                           

↑武蔵町にて  カワイイ名前の交差点


 

杵築城は車で近づける天守閣第1位? (杵築市:大分)


手前が志保屋の坂、奥が酢屋の坂 (杵築市:大分)


杵築市から日出(ひじ)町を経て別府市に入る。
片側3車線の国道10号を走ってると別府タワーがあった。

別府タワーは昭和32年竣工で高さ100メートル。
当時は観光名所だったのだろうか?
とりあえず中に入る。展望台へは200円。金取るんかい!

展望台は喫茶店になっていた。
ママさんに愛知県からきたことを話すと
「話し方でわかるよ」と言われた。
ママさんも名古屋出身とのこと。

タワーの中は昭和50年ぐらいで時が止まっていた。



↑別府タワー(別府市北浜:大分)


↑別府タワーから南を見る 道は国道10号線


別府駅の近くにおいしい豚まん屋さんがあるというので
タワーから歩いて買いに行く。
店のおっちゃんは無愛想だったけど、豚まんはすごくおいしかった!


↑有名な豚まん屋さん

別府から大分市に向かう10号線は海沿いを走る。
この道が大渋滞。
雨もまた降り出してきた。

最初の予定ではこのまま大分市内を通り抜けて、
夜の7時くらいに佐賀関から愛媛県に渡ろうと考えていた。
でも愛媛側の港は大きな町から離れた、なにもないところ。
早く着いてもすることないなー、と考え
愛媛行きの船は最終の11時ごろの便に乗ることにした。

この日はこのあと大分市内の喫茶店で、のほほんとしたり
古本屋さんを回ったりと時間をつぶした。


↑別府市から大分市へ向かう10号線は大渋滞




↑大分市内(駅前)も大混雑



内の書店で面白いご当地本を発見。「なしか!」というタイトルで
地元の人気ラジオ番組を本にしたみたいなやつ。
友達へのお土産はこれで決まり!
ちなみに「なしか」っていうのは大分弁で「なんで?」の意味。

夜10時過ぎ、国道197号線をひたすら東へ。
徐々に店の明かりが少なくなってゆく。

大分市を抜けるとそこはもう佐賀関町
愛媛県三崎町行きの船が出る佐賀関港に到着した。


↑船の中

手続きを済ませ、九四国道フェリー「ニュー豊予」に
愛車とともに乗り込む。
国道フェリーというのは海で分断されている
国道を船で結ぶ、「海上の国道」
国道197号線は佐賀関で一度消えてなくなり、
愛媛の三崎町で再び姿をあらわす。

お客さんは普段から利用している人ばかりという感じ。
観光目的の人はいなさそうだった。
(最終便に乗る観光客もいないか・・?)

甲板に出てみる。
まだ細かい雨が降っている。  まわりは真っ暗闇。

1時間ほどで愛媛県三崎港に到着。
以前、ここでできたての「じゃこ天」を食べたことを思い出す。
深夜0時をまわった三崎町はもう眠りについていた。



↑乗ってきた船 三崎港にて(三崎町:愛媛)

三崎町は、日本一細長い半島、佐田岬半島のさきっぽにある。
(ちなみに鹿児島の「さた岬」は「佐多」。ここは「佐田」)
国道197号線が背骨のように半島を走っている。
ていうか霧でなにも見えない!もうまともに運転できないぐらい視界ゼロ。
ここまで濃い霧は生まれてはじめて見た!
瀬戸町までなんとか走って「道の駅瀬戸町農業公園」で1泊。


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