北陸本線旧線 親不知トンネル、大崩トンネル
(旧青海町(現糸魚川市):新潟)


「天下の険」と呼ばれた交通の難所、親不知・子不知も今は昔。
国道8号線、北陸本線、北陸自動車道で悠々と通り抜けることができる。
さて、現在の北陸本線はこの区間をながーいトンネルで抜けているが、
40年ほど前までは海沿いスレスレのところを走っていた。
今回はこの旧線のトンネルのうち、「親不知トンネル」と「大崩トンネル」の2つを訪ねました。


R8沿いの駐車場から「ヒスイ海岸」はこっちだよー、という案内に従って断崖の遊歩道を下る。
10分ほどで、旧親不知トンネル東側坑口にたどりついた。


親不知トンネル糸魚川側 1912年頃に完成のレンガ積み


ヒキの写真は撮れません。
なぜなら・・・


親不知トンネルの裏には風波トンネルがあります。
しかし両者をつなぐ橋がなくなっちゃってます。


「鉄道廃線跡を歩く」をお持ちの方は
見比べてみると面白いかも。



では入ってみます。
全長は約500mらしいです。
向こう側の光が見えるのが心強い





これなんだろ?いっぱい落ちてました




これもなんだろう?よく見るけど
で、調べてみました。
「勾配標」であってる?






コウモリ激写!
鉄道のトンネルくらい広いとコウモリもあまり気にならない。
数にもよりますが・・・
見難いですが、枕木が嵌っていた跡が続いています。
漏水や崩落は無く、歩きやすいです。


おっきな待避坑です




出口は緑の海。
ひと目で先に進めないことが分かります・・・



親不知トンネル富山側






帰りにヒスイ海岸まで降りてみました。
が、大量のフナムシに追われそそくさと退散しました。

いったんクルマに戻り、R8を糸魚川方面に向けて走ります。
風波信号所の跡地は駐車帯となっていて、そこに大崩トンネルがぽっかりと口を開けていました。


大崩トンネル糸魚川側
クルマで進入できそう・・・ワダチあるもんねえ


というわけでクルマで突っ込んでみました




路面は締まっています。
上部レンガ、下部は石積み
目立った損壊もありません






トンネル抜けると・・・ありまっ、行き止まりじゃないすかー


大崩トンネル富山側
アーチ上部のみレンガ巻きで他は総石積みのポータルです。
このトンネル好きです。石積みって格好よいなあ。
碓氷峠付近の旧線トンネルはレンガ造りだったり石とレンガの合わせ技だったりと
それぞれ意匠が異なり見ていて飽きませんでしたが、ここの旧線もそうなのかな。


ちなみにここ、転回スペースありません。
このあと全長約150mほど?をバックで戻りました。
首が痛くなりました・・・。


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