旅9日目 5月13日

川南町のローソンを出発。町の中心部に向かう。
この町には「トロントロン」という珍しい地名が存在する。

明治の西南戦争のおり、田原坂で官軍に敗れた
薩摩の志士たちがこの地を訪れた。
その時、湧き水で喉を潤した西郷隆盛が、
「水がトロントロンと湧き出ている」、と言ったという話が由来。

写真を撮っていたら、登校途中の小学生が
「なにか面白いものでもあるの?」と言いたげに僕の方を見ていた。



↑珍地名「トロントロン」(川南町:宮崎)

川南町、都農(つの)町を過ぎ10号線は日向市へ入る。
日向市の南のはずれにある美々津(みみつ)は
江戸時代屈指の港町として栄え、いまも古い町並みが残っている。



↑美々津の古い町並み(日向市美々津:宮崎)

まだ8時過ぎだったため観光客もいなく、町はとてものんびりしていた。
おかあさんたちが家の前で井戸端会議に花を咲かしている。
カメラ片手にゆっくりと散策していると、
年配のおとうさんが白壁造り&格子戸のある
立派な家からでてきた。

あいさつをして少しお話を伺ってたら
「よかったら家の中みていきなさいよ」と、中にあがらせていだだいた。



↑大きな金庫は明治時代のもの


↑明治時代、職人に彫らせた欄間
この方の家は明治時代まで廻船問屋をしており、
家の中には昔の金庫や、藩主(?)からもらった
屋号(?船の名前?)を書いた額などがあった。
最近家を修復したばかりとのこと。
美々津は伝統建築物保存地区に指定されている。
これに指定されると、家の改築が思うようにできず
住んでいる側としては、悩みの種だとおっしゃっていた。

他にもいろいろと貴重なお話を伺うことができた。
(このおとうさんの家は観光用に公開はされていない一般のお宅なので、
外観の写真掲載は控えます。上の写真は家の内部)



↑美々津の路地裏 雨もあがっておじいさんが散歩していた


↑井戸の汲み上げポンプ まだ現役?


車を撮らないと気が済まない僕
美々津を出発、10号線で日向市を北に抜け、延岡市へ。

延岡から北浦町に抜ける国道に行きたかったのだが、
間違えて通り過ぎてしまい北川町まで走る。


↑延岡市内の国道10号線(宮崎)

北川町に入ると、山深くなってきた。雨もかなり激しい。
県道43号に移り北浦町三河内で国道388号と合流。
狭い峠道を越え、大分県蒲江町へ。



↑国道388号線 雨がかなり激しい(北浦町:宮崎)


↑国道388号線宮崎県北浦町、大分県蒲江町境)

大分県の臼杵市から南側はリアス式海岸が続き、漁師町が点在している。
山と海に囲まれた蒲江町は人口9500人。
このあたりはまだコンビニが進出してきていない。



↑蒲江町中心部(蒲江町:大分)

1.5車線のローカル国道388号は佐伯市に向かうが、
途中で国道をそれ、米水津(よのうづ)村へ行く道に移る。

米水津村は人口2500人の小さな漁村。
県道501号からは普段ならコバルトブルーの海が見渡せるはずだけど、
あいにくの雨でちょいと残念。



↑米水津村にて(大分)


米水津村から立派なトンネルをくぐると、すぐに鶴見町
町内を走ってるとマンガ家の富永一朗の絵が、いたるところに描いてある。
町民センターに行くと富永さん直筆の絵が展示してあった。
富永さんのマンガ館は日本中にいくつもある。
鶴見町は、とくにゆかりがあったところではなく、地域活性化のひとつらしい



↑富永一朗海の展示館にて→
          (鶴見町:大分)


海岸線に沿って走る県道604号。狭いわりには交通量も多い。
佐伯(さいき)市に到着。
佐伯市には昔の武家屋敷がいくつも残っている。
最近、観光スポットとして売り込みだしたとのこと。

地元で有名なラーメン屋さんで昼食をとり、国道10号で弥生町へ。


↑武家屋敷跡(佐伯市:大分)


↑「香蘭」 ラーメン400円まいうー(佐伯市:大分)

弥生町を抜け野津町へ入る。
この町は昔話で有名な「吉四六さん」のふるさと。
国道沿いで、吉四六さんの人形が雨に打たれていた。

山あいを走る10号線は犬飼町に到着。
犬飼町は人口4600人の山間の小さな町。
ここには犬飼石仏という磨崖仏(まがいぶつ)がある。
磨崖仏とは岩肌に彫られた仏様のことで、
大分県内にはそこいらじゅうにある。
犬飼の磨崖仏は、仏様が足の裏を見せているところが珍しい。

彫られた時期は不明だが、おそらく800年ほど前とのこと。


↑犬飼の石仏 山の中にひっそりとあった(犬飼町:大分)


↑犬飼の石仏 不動明坐像 元は朱色だったが剥げ落ちてる

犬飼町から国道57号で千歳村へ。
千歳村は人口2500人。この村にも磨崖仏がある。
国道沿いにある「大迫磨崖仏」
行ってみるとなんか通常は非公開?見れなかった・・・。

千歳村、大野町、朝地町を過ぎ、
奥豊後の小京都・竹田市に到着。
人口は16000人。山に囲まれた地形のためか
大型の郊外型店舗も進出してきてなく、市街は活気があった。

滝廉太郎の「荒城の月」で有名な岡城を散策。



↑竹田市内国道502号(竹田市:大分)


↑岡城址(竹田市)


↑ひたすら石垣が続く


城跡で巨大ミミズを発見!
「シーボルトミミズ」という名前らしい。
こちらのHPに詳しく載っています


↑城の途中にあった
怪しい自販機


↑竹田市の古い町並み

竹田市を出発。今日のゴールは日田市。まだ随分ある。
国道442号をひた走る。なだらかな山あいの道が続く。
霧がたちこめてきた。
久住町中心部を抜けたあたりから道は高度をあげ、
熊本県南小国町に入る。
このあたりは濃霧もいいとこで、先がまったく見えない。


↑国道442号瀬の本高原付近(南小国町:熊本)

以前立ち寄った黒川温泉を今回はサクッとスルーして
小国町に到着。この町は意外にひらけていた。

小国町から国道387号で中津江村へ寄り道。
ここは2002年のワールドカップで一躍有名になった村
人口1400人。カメルーンの選手を歓迎する
フランス語の横断幕が今も国道にかかっていた。
中津江村も、合併でまもなく消滅する。



↑中津江村役場前 国道442号線(中津江村:大分)


中津江村から、ダム湖沿いの県道12号を暗闇の中走る。
大山町
で国道212号と合流、日田市に入った。
高台にあるサッポロビールの工場の明かりが目をひく。
今夜は宿に泊まろう。本屋さんでビジネスホテルガイドを立ち読み。
「ホテルカネセン」に電話をいれると空きがあるとのこと。
日田温泉の界隈。チェックインの後、雨があがった夜の日田市を散策した。


旅10日目へ
ルートマップへ
ホームへ