中央本線旧線跡 立場川橋梁、瀬沢トンネル
(長野県富士見町)
場所はココです

中央線の富士見駅〜信濃境駅区間は昭和55年に新線が完成、使用されるようになりました。
この区間には有名な旧立場川橋梁と3つのトンネルが残されています。
前々から思いを馳せていた場所のひとつでした。


3時間ほど前に食べたぼんち食堂の中華丼大盛がお腹に堪えていました・・・。
ここで少し運動をしなければ。


旧立場川橋梁 明治34年竣工
上路プラットトラス、両端はガーダー
橋の写真を撮りはじめてから色々な形態の橋を見てきましたが、
ようやく構造の形式がなんとなーく判るようになってきました。
まだ自信が無いので本や他所様のサイトで確認してますが^^

トラスの部分、斜めに組まれた鉄骨の真ん中に、更に鉄骨が接合され主構の上に向けて組まれているのがわかります?
当ページ最下部の写真だとはっきり見えますが、この形式はプラットトラスのなかでも
特に「ボルチモアトラス」という珍しい形式のようです。


橋下の路肩に車をとめ、保線作業用?の階段もどきを駆け上ります。
築堤の上には枕木がこれほどまでにと言うほど風化して、しかししっかりと残っていました。
そして肝心の橋は・・・。


橋は封鎖されていて立ち入ることはできません。
対岸に姥沢トンネルがあるのですが、うーん、あるような無いような・・・。
はっきりとは見えませんでした。



橋上と築堤には架線柱が残されています。
橋の手前は切り通し状になっていて、瀬沢トンネルが口を開けていました。


瀬沢トンネルは水路として第二の人生を歩んでいます。
トンネルが低く見えるのは坑門手前の道床が50センチほど人工的に上げられているからです。

ポータルはオール石積みです。明治35年前後の竣工です。
入ります・・・。

長靴も安全靴も持ってくるのを忘れていました。
コンバースでは心もとないです・・・。
完全に水没しているなら諦めがつくのですが、ご覧のように中途半端なもんで・・・行ける所まで行っちゃおう・・・。
内部は下部石積み、上部は後で分かるのですが元はレンガ積みです。
しかし補強のためコンクリで完全に覆われていて、この時点では全くわかりません。
出口が見えないのは入ってすぐのところが曲がっているからでした。

中間地点あたりにある大きな待避坑にラクガキが・・・
とよくよく見ると「安全は 目と耳と○の心から(○部分は己?)」 鉄道関係者に対する防災標語のようです。

出口の光が大きくなってきました。
が、路面の水浸し部分も大きくなってきています。
ここまで来たら抜けたいなー。でも靴の冠水はカンベン・・・。

飛び石の要領で水を避けて進んでいると、足元で「ガラッ」と音がしました。
それは剥がれた壁面のコンクリ。上を照らすとレンガの鮮烈な朱色が。


富士見側の出口までなんとか靴底を濡らさず到達できました。
この写真、ナカナカ気に入ってます^^


瀬沢トンネル 富士見側 
こちらの造りも反対側と一緒です。


廃レールを再利用した水路が跨いでいます。
恐れていた枯れ草が・・・。
薬を飲んでいるとはいえ花粉症の僕には、今は大敵です。

斜面の上には民家と車が見えます。
反対側には現役の線路が走っています。
旧線跡は車道にぶち当たっておしまい。

跨線橋からの眺め ガードレールのある道が旧線。
このあと県道をテクテクあるいて橋までもどりました。


この写真だとさっきの「ボルチモアトラス」の構造がよく分かります。

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